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冬のバラ剪定で春にたくさん花を咲かせよう
バラは、剪定をおこなう時期によって、花の量や花が咲く時期を調整することができます。とくに、春にキレイなバラの花を咲かせたいという場合、冬の剪定が非常に重要となるのです。
ここでは、春にバラの花を咲かせたいという方に向けて、バラ剪定を冬におこなう理由や夏の剪定との違いから、冬剪定のコツ、お手入れ方法などについてできるだけわかりやすくご紹介します。
バラ剪定を冬におこなう理由
春にきれいなバラの花を咲かせたいなら、冬の間に剪定を済ませておきましょう。バラは寒い季節になると、株が休眠状態になります。バラの株が休眠状態になることで、栄養が根元に戻るため、剪定の際に負担がかかりにくくなるのです。
栄養が根元に戻ると、剪定の際に切り口から栄養が漏れるのを防ぐことができます。そのため、枝や葉を切り込むバラの剪定は、基本的に冬におこわなれることが多いでしょう。
バラの剪定方法は冬と夏に違いがあります。それぞれで目的や剪定方法が異なっているため、以下に冬と夏におこなうバラ剪定の違いや剪定に適した時期などをご紹介します。
夏の剪定と冬の剪定の違い
夏と冬で剪定方法が変わるのは目的が違うためです。バラは、夏と冬のどちらで剪定をおこなうのかによって、花が咲く時期や花の量を調節することができます。以下が、夏の剪定と冬の剪定の違いです。
・夏の剪定
夏の剪定は、秋にバラを咲かせたいときにおこないます。また、夏は病害虫の被害を受けやすい時期なので、剪定で全体の風通しをよくして予防することも可能です。
剪定方法は、全体的に枝や葉を整えて、必要以上に伸びた株を1/3程度切ります。このとき、できるだけ葉を残して剪定することで、秋に開花しやすくなります。
・冬の剪定
冬の剪定は、樹形を整えて春に多くの花を咲かせたいときにおこないます。冬に剪定をおこなうことで、花芽のつきをよくして、春に多くの花を咲かせることができます。
剪定方法としては、細い枝や病気になった枝を根元から切り取り、残った枝を芽がついている枝の根元から30cm程度残して切り落としてください。
冬の剪定に適した時期とは?
バラは「木立性」と「つる性」に分かれます。木立性とは、春から秋まで花を咲かせるバラのことで、チャイナローズやティーローズなどが有名です。一方のつる性は、春にのみ花を咲かせるバラのことで、伸びた枝がつるのような形になります。
代表的なつる性のバラとしては、ランブラーローズやクライミングローズなどが挙げられます。
木立性のバラの場合、1月から2月が冬の剪定に適した時期となります。つる性のバラの場合は、木立性のバラよりも花芽がつく時期が早くなっているため、12月から1月に剪定するのがよいでしょう。
このようにバラの分類によって、冬の剪定に適した時期が異なっているため、自分の育てているバラがどちらの分類であるのか確認しておくことが大切です。また、バラの分類がわからず自分で剪定をおこなうのが不安だという方は、剪定業者に相談してみましょう。
弊社にご連絡いただければ、木立性のバラとつる性のバラのどちらであっても、冬の剪定が可能な業者をご紹介いたします。
「育てているバラの分類がわからない」「イメージ通りに剪定してほしい」などのご要望があれば、遠慮なくお伝えください。また、弊社は24時間365日の電話対応となっておりますので、お客様のご都合に合わせてご連絡いただけます。
キレイなバラを咲かせる冬剪定のコツ
冬の剪定次第で、花芽のつき方や樹形が決まるため、しっかりと冬剪定のコツを理解しておきましょう。以下に、バラの剪定を冬におこなうコツをご紹介します。
切る枝の選び方
バラの冬剪定で切る枝は、基本的に木立性とつる性で違いはありません。切る枝としては、以下のようなものがあります。
- 古い枝
- 枯れ枝
- 黄色くなった枝
- 柔らかい枝
古い枝とは2年程度残っている枝のことで、新芽がほとんどつきません。枯れ枝と柔らかい枝も、新芽をつけることはほとんどないので切ってしまいましょう。
黄色くなった枝は弱って新芽がつかなくなった枝のため、切って生長の邪魔にならないようにします。新芽のつく枝に関しては、太い枝だけを残すようにして、細い枝は切ってしまいましょう。
木立性のバラの冬剪定の方法
剪定をおこなう準備として、バラについている葉をすべて取ってください。葉をすべて取っておくことで、バラを完全に休眠させることができます。葉を取ってから2週間ほど経過したら、株全体の高さが半分程度になるように切っていきます。
株の高さを整え終わったら、古い枝や枯れ枝といった不要な枝に加えて、一般的なボールペンの太さよりも細い枝も切ってしまいましょう。枝を切り終わったら、樹形を整えて作業完了です。
つるバラの冬剪定の方法
つるバラの剪定も木立性と同様に、2週間ほど前からバラについている葉をすべて取っておきましょう。剪定方法としては、太い枝を残しつつ古い枝や枯れ枝を枝元から切っていきます。太い枝は将来つるになる主要な枝なので、必ず残しておきましょう。
残った枝は、枝先を芽から5mm程度上の場所で切っておくことで、新芽がつきやすくなります。後は、全体の樹形を整えて作業完了です。
バラ剪定は冬なら切りすぎぐらいで大丈夫
基本的に冬はバラが休眠状態となり、負担がかかりにくい状態となっているため、切りすぎてもそれほど問題はありません。しかし、株元から切ってしまうと古い木の場合、枯れてしまうおそれもあります。
バラの剪定で大切なのは切り戻し
バラの剪定は、切り戻しをおこなうことが大切です。切り戻しとは、樹形を整えるために伸びた枝や株を切って、切った場所から新たに強い枝を出させる方法です。
木立性のバラの剪定の場合、株全体の高さを半分程度まで切ることが切り戻しにあたります。つるバラの剪定の場合、古い枝や枯れ枝を枝元から切ることが切り戻しです。バラに切り戻しをおこなうことで、全体の樹形が整って不要な枝が減った分、栄養を新芽や花にまわすことができます。
しかし切り戻しは切る枝の見極めが非常に重要で、判断を誤ってしまうと樹形が乱れるだけではなく、バラを枯らせてしまうおそれもあります。そのため、バラの切り戻しをおこなうのであれば、剪定業者に任せると安心です。
弊社にご連絡いただければ、バラの冬剪定から切り戻しまでを一括しておこなうことのできる業者をご紹介いたします。また、木立性・つる性どちらのバラでも対応することが可能です。
バラの剪定・切り戻しをご希望の方は、24時間365日対応となっている、弊社のコールセンターまでお気軽にご連絡ください。
冬のお手入れと誘引で健康なバラを育てよう
バラを健康的で美しく育てるためには、お手入れが欠かせません。また、つるバラの場合は、つるや枝を支柱に結びつける誘引をおこなって、樹形を整える必要があります。ここからは、バラの冬のお手入れと誘引についてご紹介します。
水やり・肥料・病害虫の対策
・水やり
バラの水やりは、土が少し湿っている程度が理想となっています。そのため、乾燥しやすい冬は、毎朝水やりをおこないましょう。
・肥料のやり方
冬に肥料を与える場合、ゆっくりと効き目が現れる肥料を使用します。効き目の早い肥料を使用すると、バラの株や根が傷んでしまうおそれがあるためです。そのため、株や根に負担のかかりにくい緩効性の有機肥料を与えるようにしましょう。
・病害虫
バラに被害を及ぼす病害虫には、うどんこ病とハダニが挙げられます。うどんこ病、ハダニ共に、葉に被害を及ぼして枯らせてしまうおそれのある病害虫です。
しかし、すでにバラの剪定が終わっている場合は、葉がついていない状態のため、被害を受けることはありません。剪定後であっても、バラに被害を及ぼす病害虫としては、枝枯れ病とカイガラムシが挙げられます。
枝枯れ病とは、枝に褐色の斑模様が現れる病気のことです。この褐色の班模様は、枝全体を覆うように広がっていき、症状が現れた箇所から上の枝や葉を枯らせてしまいます。
枝枯れ病の症状を見つけたら、発病した枝を切り落とすことで対処可能です。また、枝枯れ病は通年発生するおそれがあるため、殺菌剤を使って予防しておきましょう。
一方のカイガラムシは、枝や幹に寄生する害虫です。白色をした10mm前後の小さな虫で、枝や幹から栄養を吸い取ってしまいます。栄養を吸い取られた枝や幹は弱っていき、最終的に枯れてしまいます。
カイガラムシを見つけたら、歯ブラシを使って削り落とすか、寄生されている枝を切り落として燃やしておきましょう。また、カイガラムシはバラ全体の風邪通しが悪くなっていることで発生しやすくなるため、しっかりと剪定をおこなって風通しをよくしておきましょう。
冬は植え替え・植え付けのシーズン
バラが休眠期に入る冬は剪定による負担が少なくなるため、植え替え・植え付けに適したシーズンです。以下にバラの植え替え・植え付けの方法についてご紹介します。
・植え替え
バラの植え替えは、剪定前と剪定後のどちらにおこなっても問題ありません。まずは、バラの植え替えをおこなう前に、枯れている葉をすべて取っておきます。植え替える際には、バラの根を確認して、茶色に変色している根があれば切り取ってください。
また、根にコブがあった場合も切り取っておきましょう。その後、古い土を払い落して新しい土へと植え替えてください。
・植え付け
バラの植え付けは鉢であれば鉢底、地植えであれば穴を少し掘った場所に石を敷いて、水はけをよくします。その上からバラ用の培養土を混ぜて、バラの苗を植え付けてください。
このとき、植え付ける深さは、根の継ぎ目が見えるところに調節しましょう。その後、苗の周りを上から押し付けないように、柔らかく土を入れてください。
つるバラは誘引が必要!
つるバラは、生長にともなってつるとなった枝が非常に長くなります。この長くなった枝を誘引することで、全体の樹形をキレイに整えることができます。誘引とは、伸びたつるや茎を壁や支柱などに結びつけて、樹形を調節する作業のことです。
また、誘引をうまくおこなうことで、アーチのようなオシャレな風景を作ることができます。
誘引をおこなわずに伸びたつるをそのままにすると樹形が乱れてしまうだけではなく、つるバラ全体の風通しも悪くなって、病害虫が発生する原因となってしまうのです。
しかし、誘引をおこなうためには、熟練した技術が必要となります。そのためオシャレに樹形を調節したいという場合にも、剪定業者に相談してみるのがおすすめです。
もしも病気になった時には
繰り返しになりますが、もしもバラが病害虫の被害を受けてしまった場合、枯れてしまう前に対処する必要があります。しかし、対処法がわからず自分で対処できないという場合は、剪定業者に相談してみましょう。
弊社にご相談いただければ、多数の加盟店の中から、バラの剪定に加えて病害虫の対処が可能な業者をご紹介いたします。また、「植え替えもお願いしたい」「剪定に加えて誘引もやってほしい」といったご要望にもお応えすることができます。
現地調査による見積りも無料で承っておりますので、ご希望の方は遠慮なくお申しつけください。バラの剪定でお困りの方は、ぜひ弊社までご連絡をお待ちしております。