ブラシの木の剪定は数年に一度、樹形が乱れてきたら春先におこないます。この際、『不要枝』を切り落とすよう意識するとよいでしょう。
なぜならこのような枝は樹形を乱す原因になるうえ、生育に悪影響をおよぼすこともあるからです。そのため、適度に剪定して樹形を整えてあげましょう。
このコラムでは、そんなブラシの木の剪定について解説しています。そのほか、ブラシの木の増やし方や育て方についてもご紹介していますので、参考にしてみてください。
目次
ブラシの木剪定のコツ
ブラシの木は自然に樹形が整うタイプの庭木であるため、剪定を毎年おこなう必要はありません。しかし、ブラシの木は枝先に花が咲くため、放っておくとどんどん上方に伸びていき、頭でっかちな形になってしまいます。そのため、ブラシの木にとって不要となる枝は切り落とすようにしましょう。 ここでは、ブラシの木の樹形を保ち、元気に育てるための剪定の方法についてご紹介していきます。最適な剪定時期は”3月”
ブラシの木を剪定するときは、3月上旬におこなうのがベストです。春になると新しい枝が伸び始めて、その先に花芽がついて花が咲きます。花芽を誤って切り落とさないためには、花芽ができる前の3月上旬までに剪定をおこなうとよいでしょう。
剪定で切り落とすべき枝の目安
剪定では、以下のような枝を切り落としましょう。- 枯れ枝
- 細くて弱い枝
- 木の根元から生えている枝
- 樹形を乱している枝
よりコンパクトに育てたい場合の剪定方法
ほかにも植物を育てていてあまりお庭にスペースがないという場合は、ブラシの木が咲き終わったあとにも剪定をしましょう。花が咲いた枝を短くするときは、その下に新しく枝が伸びてきているところまで切り落とします。こうすることで、ブラシの木が頭でっかちになることを防ぎ、コンパクトに保つことができます。 ブラシの木の剪定は毎年おこなう必要はありませんが、何年も放置してしまうと樹形が崩れて予想以上に大きくなってしまうかもしれません。なかなか時間がとれないなど、自分での剪定が難しい場合はプロにお任せしてみてはいかがでしょうか?弊社では剪定のプロをご紹介しています。剪定業者をお探しの際は、ぜひご利用ください。ブラシの木の増やし方
ブラシの木をさらに増やしたい場合は『挿し木』か『種まき』をおこないます。挿し木とは、その年に育った枝を採取して発根させる方法のことです。それぞれの方法については以下でご紹介していきます。挿し木の場合
挿し木は6~7月におこないます。その年に伸びた枝を先端から10cmほどの位置でカットして、下側の葉は切り取っておきましょう。そのあと、切り口に十分に水を吸わせてから挿し木用の土に挿します。発根をよくするために、窓際のカーテン越しなど明るめの日陰に移動させておきましょう。また、水切れをおこさないように管理してください。
種まきの場合
花が咲き終わった5月以降にできもののような実が枝にびっしりとつき、そのなかに種があります。しかしその年にできた種はまだ未熟なため、発芽しにくいです。実は数年間そのまま枝にくっついているので、種まきの際には3年前~前年にできた実を収穫して使用しましょう。 種まきは4月におこないます。採取した実の殻から種を出して、ポットにまいていきます。種をまいてから芽が出て木が育ち、花が咲くまでは3~4年かかるので辛抱強く待ちましょう。ブラシの木を元気よく育てるお手入れ術
ブラシの木の花は独特な形をしていて、色味も派手なものが多いため、1本あるだけでお庭をパッと明るい印象にしてくれます。南国の雰囲気が好きという方にとっては、もってこいの庭木かもしれません。 そんなブラシの木の花を毎年愛でるために、知っておくべきお手入れ方法についてご紹介しておきましょう。生育環境は日当たり重視
花つきをよくするためには、日光の当たる場所で育てましょう。暑さや乾燥には強いですが、寒さには弱いため、とくに植えつけてすぐの苗木は冬の冷たい風にあたらないように管理することが大切です。成木も葉が弱らないように、なるべく北風があたらない場所に植えつけましょう。



