
秋の深まりとともに、葉が赤や黄色に色づいていくもみじ。
秋の季語として俳句に使われるほど、昔から私たちに身近な樹木です。
そんなもみじを美しく紅葉させるためには、正しい剪定がとても大切!
特に剪定時期は重要なポイントです。
もみじの剪定時期は落葉後の11~2月頃が基本ですが、7月上旬頃におこなうこともできます。
ただし、夏と冬では剪定方法が異なるので注意しましょう。
冬と同じ剪定を夏におこなうと、木に負担がかかりすぎて弱ってしまいます。
今回はもみじの夏と冬それぞれの剪定方法を詳しく解説。
元気に育てるためのお手入れのコツもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。
もみじ剪定では、冬に長い枝をばっさりと切って樹形を整えます。
夏は不要な枝を取り除く程度の軽い剪定に留めましょう。
剪定時期と剪定方法をしっかりと確認しておくことが成功の秘訣です!
ただし、庭植えのもみじは樹高10メートルを超えることも。
たとえ剪定中でも、少しでも不安や危険を感じたら無理せず剪定業者に相談してくださいね。
お庭110番は全国各地の剪定業者をご紹介中!
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目次
もみじの剪定時期は冬(11~2月)が最適
もみじの剪定時期は落葉後の11~2月頃が最適です。 葉がすべて落ちている状態なので、剪定すべき枝が見やすくなり、効率的に剪定作業を進めることができます。 さらに落葉後のもみじは休眠に入るため、剪定による負担で弱ってしまう心配がありません。 強い剪定(切り戻し剪定)をおこない、思い切って樹形を整えましょう。冬を逃したら7月上旬頃に剪定しよう
11~2月の冬の剪定期間を逃してしまった場合は、本格的に暑くなる前の7月上旬頃に、不要な枝を取り除いて風通しをよくする透かし剪定をおこないましょう。 春から夏にかけて増えたもみじの枝や葉を整えたい場合も同様です。 7月上旬以降(真夏)の剪定は、もみじに大きな負担がかかり、木が弱ってしまうので避けてください。 あくまでも、もみじの剪定は冬におこなうのが基本と考えましょう。夏の剪定はやむを得ない場合以外は避けたほうが無難です。
もみじ剪定のコツを知って美しく仕上げよう
もみじ剪定にはコツがあります。 いきなり剪定をする前に、まずは2つのコツを確認しましょう。 コツを押さえることで、きれいな樹形に仕上げることができますよ。 【1】下から見上げて確認する剪定中は、ときどき下から見上げて仕上がりを確認しましょう。
枝の流れや葉の透き具合を客観的に見ることができるため、違和感のない自然な樹形に整えることができます。 【2】互い違いに切るようにする
もみじの葉は、枝や葉が対になって生える対生の性質をもっています。
対性のままでも生育には問題ないですが、より自然で整った樹形にしたいなら、互生(互い違い)の形に剪定するのがコツです。
互生の形にすると枝葉の数を減らすことができ、見た目もすっきりしますよ。

【季節別】庭植えもみじの剪定方法
まずは最も一般的な庭植えもみじの剪定方法をご紹介します。 季節ごとの内容をしっかり確認しましょう。 もみじの剪定に必要な道具は以下のとおりです。- 剪定バサミ
- 軍手
- 脚立(手が届かない場合)
- ゴミ袋
- 癒合剤(太い枝を切る場合)
冬:切り戻し剪定で樹形を整える
冬(11~2月)は切り戻し剪定をおこない、樹形を整えます。 伸びた枝を枝の付け根でばっさりと切り、全体をすっきりさせましょう。 詳しい手順を以下にまとめます。- 完成樹形をイメージする。
- 伸びている長い枝を付け根から切る
- 重なり合っている枝を付け根から切る(細い枝は手で取り除く)
- 樹形を整えたら枝の切り口に癒合剤を塗る

夏:透かし剪定で枝を整理する
夏(7月上旬)の剪定は、不要な枝を取り除く透かし剪定をおこないましょう。 円錐形をイメージしながら剪定していくと、自然な樹形に仕上がりますよ。 どの枝を切るべきか迷ったときは、イラストを参考にしてください。
- 完成樹形をイメージする
- 混み合った太い枝や長い枝を付け根から切る
- 内向きの細い枝や他と重なった枝を付け根から切る
- 左右のバランスが均一になるように整える
- 切った枝が引っかかっていることがあるため、枝を揺らして下に落とす
剪定の不安や疑問はプロに相談しよう
もみじの剪定を初めておこなう場合は、わからないことが多いですよね。 しかし、わからないまま自己流で剪定すると、以下のようなトラブルが発生してしまうかもしれません。- 思っていた樹形に仕上がらない
- もみじが一部、または全体的に枯れてしまった
- もみじが病気になってしまった
盆栽もみじも基本的な剪定方法は同じ
盆栽もみじは、庭植えもみじと同じ作業に加えて、芽摘みと葉刈りをすることでより美しくなります。 芽摘みと葉刈りの手順を確認しましょう。芽摘みとは
春に出る新芽の先端を摘み取る作業です。 多くの植物は先端の芽を他の芽よりも早く伸ばす「頂芽優勢」の性質があるため、放置していると先端にだけ養分が使われてしまい、縦に長く伸びた不格好なもみじになってしまいます。 芽摘みをすることで、横にも枝が伸びたバランスのよい樹形を作ることができます。 次に出る葉が小さくなる効果もあるため、枝との大きさの調和もとりやすくなりますよ。芽摘みの時期
- 3~5月頃
・芽摘みの方法
もみじの新芽には3枚の葉がまとまって付いています。
両側の葉を広げて、真ん中の芽を摘み取りましょう。
3~4月の間はほぼ毎日新芽が出るので、こまめに摘み取ってください。

葉刈りとは
大きさが不ぞろいの葉を刈り取る作業です。 葉の大きさを揃えること以外にも、内側の枝葉に日光や風がきちんと当たるようにする役割もあります。葉刈りの時期
- 5~6月頃
・葉刈りの方法
全体を見ながら、剪定バサミで不ぞろいな葉を刈る

健康的なもみじを育てる4つのポイント
もみじを美しく紅葉させるためには、毎日きちんと手入れをして健康的に育てる必要があります。 ここでお手入れのポイントを確認してみましょう。育てる場所
もみじは日当たりと風通しがよい場所を好みます。 ただし直射日光に当たると葉焼けしたり、乾燥して弱ったりするため、半日陰になる場所を選びましょう。水やりの頻度
庭植えはしっかりと根付いたら水やりは必要ありません。夏場に日照りが続いて乾燥したときは、様子を見ながら水やりをしてください。 鉢植えは春と秋は1日1回、夏は朝と夕の2回水やりをします。
特に夏は暑さで弱りやすいため、土だけでなく葉にも水をかけてあげましょう。
冬は土が乾燥しているときだけ水やりをしてください。
肥料を与える頻度
庭植えも鉢植えも、12~1月にたっぷり肥料を与えましょう。 冬に与える肥料は寒肥といって、今後1年の生長に影響する大切な肥料です。 根元に油かすなどの有機質肥料や、緩効性化成肥料を撒きましょう。 冬に肥料を与え忘れたり、肥料を与えたあとも生長が緩やかだったりする場合は、5~6月に再び肥料を撒いてもOKです。 鉢植えの場合は、冬に与えた肥料の効果が切れていることもあるため、再度撒いておくことをおすすめします。病害虫対策
もみじがかかりやすい病気のひとつに、うどんこ病があります。 葉の表面がうどんこをまぶしたように白くなる病気で、原因はカビです。 放置していると木全体に被害が拡大して枯れてしまうおそれがあるため、異変に気付いたら変色した葉を取り除き、殺菌剤を撒いて対処しましょう。 もみじには、テッポウムシやアブラムシなども発生しやすいです。 特にテッポウムシは、もみじの幹に穴を開けて中を食い散らかしてしまうため、早めの駆除が大切です。 幹に小さな穴があり、そこから木くずが落ちている場合はご注意ください。 お庭110番では、庭木の消毒や害虫駆除のご相談も承っております。 お客様からうかがったご相談内容をもとに、最適な業者をご紹介しますので、大切な庭木を守る手段のひとつとしてぜひご検討ください。業者のもみじ剪定費用の相場
もみじの剪定料金は各業者によって異なりますが、基本的に職人ひとりあたりいくらの日当制と、木1本あたりいくらの単価制のいずれかで計算されます。 職人一人あたりで設定される場合は、職人の人数や作業時間によって料金が上下します。 木1本あたりの料金は、もみじの木の本数や高さによって料金が変わってきます。 それぞれの費用相場を見ていきましょう。●日当制
料金相場 | |
職人1人あたり | 22,583円 |
※上表の平均価格は、剪定業者6社のホームページに記載されている料金の平均値を算出したものです。
●単価制
木の高さ | 料金相場 |
~3m | 2,988円 |
3~5m | 6,860円 |
5~7m | 15,624円 |
※上表の平均価格は、剪定業者9社のホームページに記載されている料金の平均値を算出したものです。
その他、オプション、出張費、処分費などが別途かかることがあります。 依頼をする前に必ず見積りを依頼して確認しましょう。まずは見積りから始めよう
数ある剪定業者から、ひとつの業者に絞るのはなかなか大変ですよね。 そんなときは、多くの業者がおこなっている無料見積りを活用してみましょう。 見積りをとるメリットは料金がわかることだけではありません。 見積り時に疑問点や不安な点などを聞くことができますし、実際に顔を合わせることで業者の雰囲気や態度を知ることもできます。 見積りを上手に活用して、自分が納得して任せられる業者を見つけましょう。もみじの剪定からお手入れまでお庭110番にお任せ!
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