
「お庭に植えたミモザがきれいだけど、いつどうやって剪定すればいいのかわからない」
「ミモザを思い通りの形に仕立てたい」
このように、ミモザの剪定にお悩みではありませんか?
ミモザは5メートル以上の高さに育つこともありますが、毎年剪定することで大きさを抑えることができます。
これからミモザを植えるという場合は、品種を特徴から選んで植えると一層お手入れしやすくなるでしょう。
このコラムでは以下の内容を解説していきます。
- ミモザの剪定方法
- ミモザの剪定時期
- ミモザの育て方
- 代表的な2種類の品種
- 剪定業者の選び方
目次
ミモザの剪定方法
ミモザの剪定は、花が咲き終わったあと、花芽(花になる芽のこと)が生成される8~9月の前におこなうことがポイントです。花芽ができたあとに剪定してしまうと、せっかく花芽ができている枝を切り落としてしまうおそれがあります。
ミモザといえば黄色い花が魅力的な樹木です。春頃に咲く鮮やかな黄色い花を待ち遠しく思っていたのに「花が咲かなかった……。」とならないためにも、剪定のタイミングや正しい剪定方法を知っておきましょう。
剪定のタイミング

ミモザの剪定に適している時期は、花が咲き終わった7月ごろです。ミモザは花芽が出る8~9月の前におこなうようにしましょう。
準備するもの
それでは、ミモザの剪定に使用する道具のご紹介をします。ミモザを剪定している最中に「あれがなくて困った……!」とならないためにも、事前に必要な道具を確認しておきましょう。
【木ばさみ】
細い枝を切るときに使用する。
【剪定ばさみ】
刃が短く太い。かたい枝を切るときに使用する。
【ノコギリ】
剪定ばさみでは切り落とせない枝を切るときに使用する。
【脚立やはしご】
手が届かない高いところにある枝などを剪定する際に使用する。
※ミモザは成長すると5~10mほどにもなるので、脚立やはしごがないと作業できない。4mほどの長さがあればベター。
ミモザの剪定方法
ミモザには切っても大丈夫な枝とそうでない枝があるので、自分で剪定する際は慎重におこなうようにしてください。さっそく、ミモザの剪定方法をご紹介していきます。
≪伸びた枝を切り戻す(木の形を整える)≫
今年伸びたであろう比較的短めな枝は切らないように気をつけて、ほかと比べて長く伸びている枝を切り落とします。枝と枝が分岐している根元から長い枝を切り落とすようにしましょう。
≪不要な枝を間引きする≫
枝がたくさんあると日当たりや風通しが悪くなります。枯れ枝や長い枝などの不用な枝を間引いて隙間をつくってあげましょう。また、不要な枝を間引きすることで、雪や強風によって枝が裂けるのを予防できます。
美しい剪定はプロにお任せ
ミモザは成長が早く、大きくなりすぎると剪定が難しくなっていきます。「ミモザの剪定が自分ではできない!」、「今後も大切に育てて毎年黄色い花を愛でたい!」という方は剪定のプロの力を借りるという方法もあります。
プロにミモザの剪定を任せれば、「見た目が美しい剪定・ミモザの成長を考えた剪定」をおこなってもらえます。素人では切っても大丈夫な枝かどうか、なかなかわかりませんよね。
しかし経験を積んだ剪定のプロなら、今後のミモザの成長も考えた、見た目にもきれいな剪定が可能です。
「ミモザの剪定をうまくできるかわからない!」という場合は、1人で悩まずに、まずは剪定のプロに相談してみてはいかがでしょうか。
ミモザの基本データとトラブル対処法
ところで、みなさんはミモザの正式名称をご存知でしょうか。じつは「ミモザ」という植物は存在していません。ミモザとは「アカシア」という花の総称なのです。
ここでは、ミモザの基本データと育てるうえでのトラブル対処法についてご紹介しています。ミモザについての知識を増やして、上手に育てるための参考にしてみてくださいね。
ミモザの正式名称はアカシア

先ほども少しお話しましたが、ミモザの正式名称は「アカシア」です。なぜ、アカシア=ミモザとなったのでしょうか。じつは、ミモザの名前の由来はオジギソウ(Mimosa pudica)の学名からきています。
アカシア(フサアカシア)の葉っぱがオジギソウの葉に似ていることから、「ミモザアカシア」と呼ばれるようになり、その後、ミモザという呼び名が定着していったというわけです。
ミモザは主に2種類
ミモザはアカシアの花の総称ということがわかりました。それでは、ミモザといえばこれ!という代表的な2種類のミモザをご紹介していきます。
【ギンヨウアカシア】
- 科名/原産地 マメ科/オーストラリア
- 開花/花の形状 3~4月/直径7mmほどの黄色い球状の花
- 高さ/樹木の種類 5~10m/常緑樹
- 特徴/耐寒性があり、成長が早い
- 植え替え/不可
まず1つ目は、「ギンヨウアカシア」です。漢字では「銀葉アカシア」と表記されるように、葉が銀色がかっているのが特徴です。別名で「ミモザアカシア」や「ギンバアカシア」と呼ばれます。日本で目にするミモザはギンヨウミモザが多いようです。
ギンヨウアカシアは耐寒性が高く、お手入れしやすいので庭木にも向いています。成長するスピードが早く、高さは10m近くまで成長します。
ミモザは植え替えができないため、苗木から育てる場合は庭に十分なスペースがあることを確認してから植えるようにしましょう。
【フサアカシア】
- 科名/原産地 マメ科/オーストラリア南東部
- 開花/花の形状 2~4月/直径3cmほどの黄色い球状の花
- 高さ/樹木の種類 10~15m/常緑高木
- 特徴/耐乾性・耐暑性が強いが過湿には弱い、成長が早い
- 植え替え/成木の植え替えは不可
2つめは「フサアカシア」です。ギンヨウアカシアよりも5mほど大きく成長します。フサアカシアは成長すると巨木になるので、日本ではあまり見かけることがありません。イタリアなどヨーロッパ地方でよく見かけられます。
フサアカシアの葉は、鳥の羽のような特徴的な形をしていて、切り花や香水の原料としても好まれています。
フサアカシアは乾燥や暑さには強いですが、湿気が苦手です。強風が吹くと枝が折れてしまいやすいので、枝透かし(日当たり・風通しがよくなるように枝を間引くこと)などの剪定が必要となります。
ミモザを上手に育てるポイント
さて、それではミモザを上手に育てるにはどのようなことに気をつければよいのでしょうか。ミモザの成長の鍵を握る6つのポイントをご紹介していきます。
≪育てる環境≫
日当たりがよく水はけのよい場所。強風に弱いため、風当たりが強いところは避けたほうがよい。
≪風対策≫
苗木のうちは支柱を立てる。定期的に伸びてきた枝を剪定する。
≪肥料≫
開花後に、根の発育を促すカリ(K)と開花を促すリン酸(P)を多く含んだ即効性のある化成肥料をあたえる。
※マメ科の植物は、成長にかかせないチッ素(N)を自分で作り出すことができるので、肥料をあまり必要とせずお手入れが楽。
≪水やり≫
苗木の間は乾燥に弱いため、水やりが必要。成木になると降雨のみでOK。乾燥があまりにはひどい場合は水やりをする。
≪植え付け≫
4~9月頃に植え付けする。
庭植え:根鉢の2~3倍の穴を掘る。腐葉土を土に混ぜ込み、水はけをよくしておく。植え付けができたら水をたっぷりとあたえる。
鉢植え:市販の培養土か、腐葉土と赤玉土が混ざった配合土を使用する。
≪植え替え≫
植え替えは基本的に不可だが、鉢植えの場合は根詰まりを起こしてしまうため植え替えをおこなう。根鉢を崩さないようにして、一回り大きな鉢に植え替える。
ミモザのトラブル対処法
ミモザを上手に育てるポイントはおわかりいただけたでしょうか。次は、ミモザに起こり得るトラブルの対処法を確認していきましょう。
≪葉がたくさん落ちたとき≫
もしかすると、根詰まりを起こしているかもしれません。根詰まりを起こすと、水をうまく吸収できずに乾燥状態が続き、葉がたくさん落ちることが考えられます。鉢植えの場合は一回り大きな鉢に植え替えをしましょう。
≪花が咲かないとき≫
ミモザの開花は、「場所・剪定時期」に左右されます。日当たりがよく強風が吹かない場所に植え付けし、花が咲き終わって花芽する前の7月頃に剪定するようにしましょう。
「そうしているのに花が咲かない……」という場合は、株がまだ成長段階かもしれません。ミモザは苗を植えてから1~3年後に開花するといわれています。
≪虫がついたとき≫
ミモザの天敵は、イセリアカイガラムシやミノガです。イセリアカイガラムシはミモザの葉裏に寄生し、樹液を吸ってミモザを加害します。
また、排泄物が葉につくと、黒色の菌糸で覆われる「すす病」に感染してしまうおそれがあります。イセリアカイガラムシを見つけたら薬剤で駆除しましょう。
ミノガはミモザの葉を食べてしまいます。放置すると、みるみるうちに数が増えるので、こちらも見つけたらすぐに駆除するようにしてください。
困ったときはプロに相談しましょう!
「ミモザに異常があるみたいだけど、自分でどうすればいいかわからない……!」というようなお困りごとは、プロに相談すれば適切な処置はもちろん、アドバイスももらえます。
ミモザは剪定方法や育て方を間違うと、あれよあれよという間に枯れてしまうこともあります。少しでも異常を感じた場合はすぐに対処しましょう。
剪定をプロに依頼するときの費用と選び方
大切に育ててきたミモザだからこそ、剪定はプロに依頼したいですよね。ここでは気になる費用と業者の選び方についてご紹介していきます。
費用はどれくらい?

剪定にかかる費用は、「樹木の高さ」、「剪定範囲」によって差が出てきます。あくまでも一例ですが、以下に費用相場をまとめていますので参考にしてみてください。
- 低木(3m未満):1,000円~
- 中木(約3~5m):6,000円~
- 高木(約5~7m):15,000円~
また、剪定にもいくつか種類があり、剪定してほしい樹木が庭木なのか、生垣なのかによっても費用は変わってきます。育てている樹木がどれにあてはまるのかわからないという場合は、現地調査後に見積りを提示してくれる業者を利用してみてはいかがでしょうか。
弊社なら、加盟店スタッフを派遣し、無料で現地調査をおこなったあとに見積りをお渡しすることが可能です。
失敗しない業者選びの秘訣
業者に剪定を依頼するうえで、大切なことはどの業者に依頼するかということではないでしょうか。ここで、業者選びの秘訣をお教えします。
- 見積りがわかりやすい
- 不安なことは相談に乗ってくれる
- 対応が丁寧
- 剪定の実績が豊富
見積りがしっかりしていると、どの工程にどれだけ費用がかかったのかということがすぐにわかります。後々やった、やらないということでトラブルにならないためにも、見積りがしっかりしていて、サービス内容がわかりやすい業者を選ぶようにしましょう。
そのほかにも、親切に相談に乗ってもらえるか、対応が丁寧かということも重要なポイントです。剪定の実績が豊富な業者であれば、それだけ「利用者から選ばれている」ということもわかるので判断材料にしてみてくださいね。
剪定料金や業者に関する疑問はお庭110番の無料相談まで!
お庭110番では、LINEやメール、フリーダイヤルによるご相談を24時間無料で承っております。
ご要望があれば、お近くの優良業者による無料の現地見積りのセッティングも可能です。
お庭で実際にミモザの高さや剪定範囲を見てから詳しい剪定料金をお見積りできますので、ご契約後の追加料金の心配はいりません。
「ミモザの樹形や花付きをよくしたい」
「希望日までに剪定してもらえる?」
「見積りが予算オーバーだったらどうしよう」
このような疑問やご不安にも、弊社では無料相談・無料調査で丁寧にご対応させていただいております。
お客様のスケジュールやご予算に沿える適任の業者を手配でき、もちろんご契約前のキャンセル料も無料!
「剪定する時間がない」「一度プロに剪定してほしい」とお考えの方も、ぜひお庭110番までお気軽にお問合せくださいね。