
「伐採道具って何が必要なの?」
「チェーンソーは失敗しやすいって本当?」
伐採道具を買いそろえるときはコストや性能・使い勝手はもちろん、今後の活用度や置き場所なども気になりますよね。
伐採道具選びの成功ポイントは、木の太さや本数に適したものを選ぶことです。
下記のような点を知った上で、適切な道具をそろえて着手すれば伐採作業の失敗を防ぎ、大幅に効率アップできます。
- 木の種類・太さ・本数に適した伐採道具選び
- さまざまな伐採道具を使いこなすコツ
- 伐採の失敗や無駄な出費を防ぐ方法
当記事では、伐採道具選びの必勝法をまとめてご紹介しますので、ぜひお役立てください。
おすすめの伐採道具
同じ「切る」道具でも、相手が大木か低木か、庭木か竹か、さらに伐採本数などによっても選ぶべき道具や手段は違います。適材適所で道具を使いこなし、伐採をスムーズに達成しましょう。
庭木を伐採する道具
庭木の伐採道具 | スピード | 労力 | 安全性 | 価格相場 |
---|---|---|---|---|
斧 | ![]() |
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3,000~10,000円 |
ノコギリ | ![]() |
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1,000~7,000円 |
電動ノコギリ | ![]() |
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8,000~15,000円 |
チェーンソー | ![]() |
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15,000~50,000円 |
自力伐採できる範囲内といわれる直径15cmまでの庭木の伐採道具なら、上記のような利点からレシプロソーやセーバーソーといった電動ノコギリがおすすめです。
斧での伐採はかなりの労力と時間がかかり、コツもいるため慣れた人以外にはおすすめできません。
チェーンソーは玄人向けですがパワーがあり、太さ20cmを超える木や雑木林の伐採なども可能です。その分、取り扱いの難しさや切創事故の不安がありますが、講習を受けたり、慣れた人にサポートしてもらうことでリスクを軽減できます。
ただ、今後頻繁に伐採をする予定がない場合や、複数の伐採道具や大型チェーンソーが必要な状況であれば、1日数千円から頼める業者依頼やレンタルの方が合理的なケースも。
特にチェーンソーは刃の手入れに手間がかかり、機種によって別途コードリールや燃料なども必要になります。コストや保管方法が気になったら、それぞれの概算費用を確かめてから判断するとよいでしょう。
電話やメールでの概算見積りなら気軽に業者相場を把握できるため、一度試してみてはいかがでしょうか。
電動ノコギリ
初心者にも最適な電動ノコギリは、チェーンソーよりパワーは劣るものの、手ノコギリに近い手軽さで使用でき作業効率も高いです。
- コンパクトで取り扱いも簡単
- 手ノコギリより早く楽に伐採できる
- 替え刃で幅広く活用できる
庭木用・竹用・金属用などの替え刃があり、汎用性が高いのもメリットのひとつ。
斧やナタのように振り下ろす際のコツや労力も必要なく、コスパ的にもおすすめできます。
伐採道具に電動ノコギリを選ぶ際は、下記の点を参考にしてみてください。
- 替え刃の種類と付け替え方法
- ストローク幅(大きいほど切る力と速度が高い)
- 重さ(1~2kgのものが疲れにくい)
- 長時間作業ならバッテリー式よりコード式推奨
リョービ(RYOBI) レシプロソー/コード式
重さ1.2kgで片手使用もできる超軽量機種です。
充電式を圧倒する毎分5000回転のハイパワーと、替え刃種類の豊富な点がメリット。
ノコギリ
値段も使い勝手も手軽な手ノコギリは、植木や生垣の伐採といった小規模な作業に適しています。邪魔な枝を払うときや伐採ごみの処理でも使えるため、手元に1本あると便利です。
- 生木の伐採なら縦引きより横引きタイプが切りやすい
- 細木の伐採は細目の刃、太木の伐採は荒目の刃を選ぶ
- 板厚(刃の厚み)は厚いほど太い木を伐採しやすい
中目ノコギリ サムライ 特許曲刃鋸
悩んだときは、細木にも太木にも対応できるこちらの中目ノコギリがおすすめ。
縦・横・斜め切りもできる仕様で、生木・朽ち木どちらにも対応可。
チェーンソー
チェーンソーはおもに林業や製造業で使われ、チェーンで刃を高速回転させることで太い木も切断することができます。業務現場では防護ズボン着用が義務付けられるなど、切創防止策が重要となるプロ向けの道具です。
チェーンソーは電動式とエンジン式があります。通常の庭木やDIY用には、軽くて扱いやすいコード式か、コードが邪魔にならない充電式の小型機種が活躍します。エンジン式はパワーが強いので太い木も伐採できますが、騒音が大きくメンテナンスも必要なので上級者向けです。
- 軽くて燃料管理も不要な充電式かコード式を選ぶ
- 対応電圧、電源位置からの距離をよく確認する
- 木の太さに合ったガイドバー(刃渡り)のものを選ぶ
基本的にガイドバー(金属製のプレート)の長さを超える太さの木は伐採できないため、超小型のチェーンソーやレシプロソーを買う際は注意しましょう。
コードレスで2.92kgと軽量ながら、直径25cmの丸太も数分で切断可能。
メンテナンスしやすく、女性ユーザーや初心者ユーザーにも人気です。
長めのガイドバーとコード式電源で、直径35cm超えの木も次々伐採。
3.9kgと軽く、価格も2万円以下とリーズナブルです。
竹を伐採する道具
竹や笹の伐採道具には竹用のノコギリや柄鎌がありますが、おすすめは庭木と同じく電動ノコギリです。
竹専用や金属用の刃と交換できるレシプロソーやセーバーソーを選べば、さまざまな用途で活用できて無駄がありません。切るスピードも速く、取り回しも楽ですので、数本の竹や小規模の笹藪ならこれで充分対応できるでしょう。
竹の伐採道具 | スピード | 労力 | 安全性 | 価格相場 |
---|---|---|---|---|
柄鎌 | ![]() |
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3,000~5,000円 |
竹用ノコギリ | ![]() |
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1,000~3,500円 |
電動ノコギリ | ![]() |
![]() |
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8,000~15,000円 |
チェーンソー | ![]() |
![]() |
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15,000~50,000円 |
コードを気にせず、笹薮や雑木林などの入り組んだ場所でもスムーズに伐採できます。
リョービ、マキタ他に対応の竹専用替え刃です。
強い繊維質で再生力も高い竹には、次のような注意点があります。
- 竹専用の刃でないとうまく切れない
- 斜め切りは地面に残った切り口が鋭利で危険
- 冬以外の伐採はすぐに再生してしまう
このような点に留意して準備・作業をおこなえば失敗を避けやすくなるでしょう。
また、笹やぶや竹林が数十平米以上と広いなら、業者依頼の方が費用対効果は高くなるケースも。広さに応じて割引率が上がり、1平米あたり2,000~5,000円程度で収まる可能性もあります。
気になった方は、道具をそろえる前に業者の無料見積りなどで費用を比較しておきましょう。
伐採をサポートする道具
木を怪我なく伐採して安全な位置に下ろし、その場をきれいに片付けるまでが伐採作業!
ここでは、伐採前の下準備から木の撤去までに使う道具や、必携の安全装備などをご紹介します。
安全のための装備
・頭部を守るヘルメットと防護メガネ
落ちてくる枝などで負傷しないよう、必ずヘルメットを使用しましょう。
また、伐採中は木くずや跳ねてきた枝から目を守る必要があります。
ハスクバーナ フォレストヘルメット
防護メガネの役割も兼ねるフェイスシールド付きのヘルメット。
高馬力のチェーンソー使用なら、騒音対策のイヤーマフ付きがおすすめです。
・防護服一式
防護服には上半身を守るジャケットタイプのほか、防刃手袋やアームカバー、防護ズボン、レッグチャップスなど各種パーツ用品があります。
ブレードが指や脚に当たって負傷する事故が多いため、手元と下半身の防護は必須です。
ハスクバーナ チャップスII
防護ズボンより着脱が楽でカジュアルユーザー向けのチャップス(下半身用の防護服)。
後ろ側が開いているため夏場の着用も耐えられます。
Vgoチェーンソー手袋
防刃性を第一に、伸縮性と通気性も兼ね備えたチェーンソー用手袋。
手の内側は羊革で、作業中の手振れやすべりも防ぎます。
枝打ちの道具
枝打ちで事前に邪魔な枝を落としておくことで、木を倒す際にコントロールしやすくなり、巻き込み被害も防止できます。
- ノコギリ
- ナタ
- 刈り込みばさみ
- 脚立
(山善) 高枝ガーデンポールソー 充電式
これ一つで上記の道具の役回りをこなせる高枝電動ノコギリ。
日頃の剪定作業でも活躍します。
木を倒す方向をコントロールする道具
・ロープ
木を倒すときの方向調整に使うロープは、摩擦と熱に最も強いナイロン製を選びましょう。太さは9~12ミリあると安心です。
・くさびとハンマー
切り口にはさむことで、ノコギリやチェーンソーのブレードが幹に食い込んで動かなくなるのを防ぎます。
また、複数のくさびをハンマーで打ち込んで木を倒す方向を固める、といった用途でも使います。
・ウィンチ類
手動ウィンチや電動ウィンチがあると、歯車とテコの原理で重たい木もワイヤーで巻き上げることができるため、本来難しい方向へ倒すことも可能になります。傾斜場での作業や大きな木の伐採で役立ちます。
・フェリングレバー
伐採する機会が多いなら、1本でバール・くさび・てこなどの用途に使えるフェリングレバーもおすすめです。フェリングレバーは、万一失敗して掛かり木になってしまった時の対処にも活躍します。
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GREATTOOL パワーウィンチ | ハスクバーナ フェリングレバー |
伐採後の木の根を枯らす、抜根する道具
抜根には、下記の道具で引き抜く手法があります。
- 電動ドリル:穴をあけて除草剤を浸透させ、木の根を腐らせる方法
- シャベル・ノコギリ:切り株の周囲を掘削して抜根する方法
切り株はシロアリの温床になることがあり、種類によっては伐採後の根から枝が再生してきます。見た目も悪くリスクも高いとなると、早めに撤去しておきたいですね。
【関連リンク】
便利な抜根の道具9選!邪魔な庭木の切り株を最小限の労力で撤去する活用法
木の根っこを腐らせる方法|邪魔な庭木の切り株は除草剤で処分可能!
伐採道具をそろえるのに必要な費用は約5万円
伐採が手ノコギリ1本で可能なら費用の心配はありませんが、ハイパワーの電動ノコギリやチェーンソーが必要な規模なら、それに相応しい電動ウィンチや防護アイテムも必要になってきます。
例として、下記のものをそろえた場合の費用を見てみましょう。
- 電動ノコギリ / 15,000円
- 電動ウィンチ / 10,000円
- 防護アイテム一式/22,000円
…計47,000円
上記はAmazonでのおおよその中間価格を参考に計算していますが、DIY用でなくプロ用(規模の大きな伐採用)の製品で見積るとさらに割高になり、重機が必要なケースも出てくるでしょう。
自分で伐採するのをおすすめしない3つのケース
木や竹の自力伐採で避けたいのは「業者より高くついた」「道具をそろえたのに失敗・中断してしまった」といった展開でしょう。
大量の伐採ゴミや切り株の処分で途方に暮れてしまう方も多いようです。
そうならないために、自力伐採で失敗しやすいケースをここで確認しておきましょう。
自分で伐採した方が割高になるケース
安全装備などもそろえると費用が数万円を超えることも珍しくない自力伐採。準備から片付け、道具の手入れなどの時間と労力に、トータル的な費用を考えると「まとめて業者に任せた方が得だった」となることも……。
当サイト【お庭110番】では1本数千円から依頼できるケースがあり、電話やLINEで手軽に全部お任せできます。伐採道具を購入する前に一度すべての値段を合算してみて、今後の使用頻度・置き場所・維持管理の手間などを考えてから決断しましょう。
木の大きさや本数的に個人対処が無理なケース
幹が太すぎてブレードが食い込んだまま抜けなくなったり、思う方向に倒せず掛かり木になってしまったりと、自力伐採には思わぬトラブルが付き物です。
頑張ったものの途中で限界を感じ、最終的に業者依頼となるケースも見られます。
こうなると最初から任せてしまった方が無駄がなく、楽で危険もありません。
自力伐採に少しでも不安があれば、費用とリスクの両面から慎重に判断しましょう。
伐採ゴミや切り株を自力で処理できないケース

伐採ゴミの処理方法は地域によって違います。例えば可燃ごみに出したい場合「50センチメートル以下に切る」といった地域ごとのルールがあります。
粗大ごみに出す場合でも大きさに制限があるため、切り倒して終わりではありません。
「この木を全部50センチ以下にバラすの!?」と遠い目になった方は、伐採ゴミの処分まで任せられる業者に一度問い合わせてみましょう。
切り株の放置や、伐採道具の管理不足にはトラブルが付き物。自力伐採は最後の片付けまでを見通せてから着手できると安心ですね。
お庭110番の見積りで伐採道具の購入額と比較!
「自力伐採の費用と業者料金を比べたい」
「料金が知りたいだけで問い合わせてもいい?」
こんな方にお気軽にご活用いただきたいのが、お庭110番の無料相談と現地見積り!フリーダイヤルやLINEでスタッフがいつでもご質問にお答えし、お客様にとって最善のご判断ができるようサポートさせていただくサービスです。
「見積りがお得で気に入っても、追加料金がありそう」という方もご安心ください。お庭110番の現地見積りは、そんなトラブルを防ぐためにあります。
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