お庭110番|低木のブルーベリーはシンボルツリーに最適|観て食べて楽しめる樹木

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低木のブルーベリーはシンボルツリーに最適|観て食べて楽しめる樹木

低木のブルーベリーはシンボルツリーに最適|観て食べて楽しめる樹木

生長してもあまり大きくならず、剪定の手間も少ないブルーベリーは、シンボルツリーとして庭に植えるのにぴったりの木です。

当記事ではブルーベリーがもつ魅力をできるだけ詳しくお伝えしていきます。 さらに、人気の品種のご紹介や品種の選び方などの情報もお届けするので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

「ブルーベリーの育て方をもっと詳しく知りたい!」
「苗木を購入する前にプロの意見を聞いてみたい」
という方は、ぜひお庭110番にお電話ください。

この記事でわかること
  • ブルーベリーの魅力
  • 人気の品種と品種ごとの特徴
  • 失敗しない品種の選び方

ブルーベリー栽培の魅力4つ

ブルーベリーと聞くと青紫色のおいしい果実をイメージする方が多いと思いますが、じつは観賞用としてもおすすめの樹木です。
この章では、そんなブルーベリーの魅力を4つご紹介します。
ブルーベリーをシンボルツリーにしようか検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

手入れしやすい低木種

シンボルツリーとして人気の樹木のなかには、生長すると樹高10メートルを超える種類も存在します。
自分の身長よりもはるかに大きい樹木の手入れをするのはとても大変ですよね。
そこでおすすめなのがブルーベリーです。

ブルーベリー栽培の魅力4つ

ブルーベリーは低木種なので、最大でも2~3メートル程度までしか大きくなりません。
さらに、手を加えなくても自然に樹形が整うため、剪定作業の手間も少なく済みます。
基本のお手入れさえしっかりしていれば健康に育ってくれる初心者にも育てやすい樹木です。

白くて可愛い花が咲く

ブルーベリーは4~5月頃にかけて白くて可愛い花を咲かせます。
写真のように、小さな白い花が枝先に3~5個吊り下がるように咲くのが特徴です。

白くて可愛い花が咲く

将来果実をならせたい場合は、開花直後からできるだけ早いうちに人工受粉をおこなう必要があります。
人工授粉のやり方やコツなどはで詳しく解説します。

秋から冬は紅葉も楽しめる

ブルーベリーの葉は11~12月頃になると赤く変色します。 紅葉を楽しむことができるのもブルーベリーの魅力のひとつです。

ちなみに、ブルーベリーの系統のひとつであるハイブッシュ系の品種は、葉だけでなく枝まで赤く変化します。
樹木全体が紅葉したとても美しい光景が見られますよ。

美味しい果実が実る

ブルーベリーの魅力といえば、なんといってもおいしい果実が実ることです。
青紫色の果実はそのまま食べてもおいしいですが、ジャムなどに加工すればよりおいしく食べることができます。

美味しい果実が実る

果実は6~9月頃に収穫時期を迎えますが、品種によって若干異なります。
事前に育てたい品種の収穫時期をしっかりチェックしておくのがよいですね。
ブルーベリーの品種ごとの特徴はで詳しく解説します。

花言葉もシンボルツリーにぴったり

ブルーベリーの花言葉は「実りある人生」「有意義な人生」「好意」などです。 明るく幸せな未来を想像させる言葉が多いので、これから家族が暮らしていくお家のシンボルツリーにぴったりですね。 さらに「知性」や「知恵」などの花言葉もあるので、目上の方へのプレゼントにもおすすめです。

栽培用ブルーベリーには2種類の系統がある

日本で栽培されているブルーベリーを大きく分けると以下の2系統になります。

  • ハイブッシュ系(ノーザンハイブッシュ系/サザンハイブッシュ系)
  • ラビットアイ系

それぞれの系統の中はたくさんの品種があり、品種ごとに栽培に適する条件が異なります。
今回は代表的な品種をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

ハイブッシュ系の特徴

ハイブッシュ系はアメリカ北東部が原産の品種です。
果実は6~7月頃に収穫時期を迎えます。
大粒で皮はやわらかく、そのまま食べるのに向いています。

ハイブッシュ系はさらに、寒冷地向けのノーザンハイブッシュ系と、温暖地向けのサザンハイブッシュ系に分かれます。 日本では、ノーザンハイブッシュ系は北海道から東北、中部地方の標高が高い地域が適しており、サザンハイブッシュ系は関東以南の温暖な地域が適しています。

以下に、それぞれの代表的な品種と特徴をまとめました。

  • ノーザン系:チャンドラー、あまつぶ星、エリザベス、デューク
  • サザン系:オニール、サミット、シャープブルー、パールリバー

ノーザンハイブッシュ系

品種名 育てやすさ 最大樹高 植え付けから実がなるまでの年数 自家結実性(1本だけで受粉できるか) 開花時期/果実の収穫時期
チャンドラー 【初心者向け】病害虫の心配ほとんどなし。 耐寒性は強いが耐暑性はやや弱い。 地植え鉢植えともに、約1~1.8メートル 約1~2年 弱い。同系統の品種を近くに植える必要がある。 4月中旬~/6月中旬~7月下旬
あまつぶ星 【初心者向け】病害虫の心配ほとんどなし。 耐寒性は強く耐暑性はふつう 地植え鉢植えともに、約1~2メートル 約1~2年 強い。1本で受粉可能 5月上旬~中旬/7月下旬~
エリザベス 【やや難しい】病害虫の心配ほとんどなし。 耐寒性は強く耐暑性はやや弱い 地植え鉢植えともに、約1~2メートル 約1~2年 弱い。同系統の品種を近くに植える必要がある。 4月中旬~/6月中旬~7月上旬
デューク 【初心者向け】病害虫の心配ほとんどなし。 耐寒性は強く耐暑性はふつう 地植え鉢植えともに、約1~2メートル 約1~2年 弱い。同系統の品種を近くに植える必要がある。 4月中旬~/6月上旬~下旬

【参考】花ひろば苗木部:ブルーベリー/ノーザンハイブッシュ系

サザンハイブッシュ系

品種名 育てやすさ 最大樹高 植え付けから実がなるまでの年数 自家結実性(1本だけで受粉できるか) 開花時期/果実の収穫時期
オニール 【初心者向け】病害虫の心配ほとんどなし。 耐暑性は強く耐寒性はふつう 地植え鉢植えともに、約1~1.5メートル 約1~2年 弱い。同系統の品種を近くに植える必要がある。 4月中旬~下旬/5月下旬~6月中旬
サミット 【やや難しい】病害虫の心配ほとんどなし。 耐暑性、耐寒性共にふつう 地植え鉢植えともに、約1~1.5メートル 約1~2年 弱い。同系統の品種を近くに植える必要がある。 4月中旬~/6月中旬~7月上旬
シャープブルー 【初心者向け】病害虫の心配ほとんどなし。 耐暑性は強く耐寒性はふつう 地植え鉢植えともに、約1~1.5メートル 約1~2年 弱い。同系統の品種を近くに植える必要がある。 4月上旬~5月上旬/6月中旬~下旬
パールリバー 【初心者向け】病害虫の心配ほとんどなし。 耐暑性は強く耐寒性はふつう 地植え鉢植えともに、約1~1.5メートル 約1~2年 弱い。同系統の品種を近くに植える必要がある。 4月下旬~/6月中旬~7月下旬

【参考】花ひろば苗木部:ブルーベリー/サザンハイブッシュ系

ラビットアイ系の特徴

ラビットアイ系はアメリカ東南部が原産の品種です。
果実が熟す前にうさぎの目のようにピンク色に変わることが名前の由来といわれています。
果実は7~9月頃に収穫時期を迎えますが、皮がやや固いので、ジャムやジュースなどに加工して食べるのがおすすめです。

ラビットアイ系は温暖地向けの品種なので、日本で育てる場合は関東以南の地域が適しています。
以下に代表的な品種と特徴をまとめました。

ラビットアイ系:フェスティバル、ブライトウェル、デライト、ティフブルー
品種名 育てやすさ 最大樹高 植え付けから実がなるまでの年数 自家結実性(1本だけで受粉できるか) 開花時期/果実の収穫時期
フェスティバル 【初心者向け】病害虫の心配ほとんどなし。 耐暑性は強く耐寒性はやや弱い 地植え鉢植えともに、約1~1.5メートル 約1~2年 弱い。同系統の品種を近くに植える必要がある。 4月中旬~5月中旬/7月下旬~8月上旬
ブライトウェル 【初心者向け】病害虫の心配ほとんどなし。 耐暑性は強く耐寒性はやや弱い 地植え鉢植えともに、約1~2メートル 約1~2年 弱い。同系統の品種を近くに植える必要がある。 4月中旬~5月中旬/7月上旬~8月下旬
デライト 【初心者向け】病害虫の心配ほとんどなし。 耐暑性は強く耐寒性はやや弱い 地植え鉢植えともに、約1~2メートル 約1~2年 弱い。同系統の品種を近くに植える必要がある。 4月中旬~5月中旬/7月下旬~9月中旬
ティフブルー 【初心者向け】病害虫の心配ほとんどなし。 耐暑性は強く耐寒性はやや弱い 地植えは約1~3メートル、鉢植えは約1~2メートル 約1~2年 弱い。同系統の品種を近くに植える必要がある。 4月中旬~5月中旬/7月中旬~9月中旬

【参考】花ひろば苗木部:ブルーベリー/ラビットアイ系

失敗しない!ブルーベリーの品種の選び方3つ

ご紹介したように、ブルーベリーには非常にたくさんの品種があります。
どの種類を選んだよいか迷ったときは、3つのポイントを軸に選んでみましょう。

【1】栽培地の気候に合った品種を選ぶ

最も重要なのは栽培地の気候に合った品種を選ぶことです。
栽培地の気候に合わない品種だと、うまく育たなかったり、最悪の場合枯れてしまったりするおそれもあります。

先ほども簡単に触れましたが、涼しい気候と相性がよい反面、暑さが苦手なのがノーザンハイブッシュ系です。
日本では、北海道や東北地方、本州中部の標高が高い地域での栽培に適しています。
関東北部から九州南部までの温暖な地域には、暑さに強いサザンハイブッシュ系やラビットアイ系が適しています。

【2】栽培スペースに合った品種を選ぶ

栽培スペースに見合った品種を選ぶことも大切です。
例えばラビットアイ系はハイブッシュ系よりも樹高が高くなりやすく、品種によっては最大3~4mまで育つものもあるため、広い庭におすすめです。

さらに、枝がまっすぐうえに伸びる直立性品種と、横に広がって伸びる開帳性品種があります。 栽培スペースが狭い場合は直立性品種、広いスペースがある場合は開帳性品種がおすすめです。 以下に、先ほどご紹介した品種がどちらに該当するか簡単にまとめたので、参考にしてみてください。

【ノーザンハイブッシュ系】 チャンドラー:直立性 あまつぶ星:直立性 エリザベス:直立性 デューク:直立性
【サザンハイブッシュ系】 オニール:直立性 サミット:直立性 シャープブルー:開帳性 パールリバー:直立性
【ラビットアイ系】 フェスティバル:直立性 ブライトウェル:直立性 デライト:直立性 ティフブルー:直立性

【3】果実の利用方法に合った品種を選ぶ

品種を選ぶときは果実をどのように食べたいかも考えておくとよいですね。
ハイブッシュ系の果実は皮がやわらかく大粒なので、加工するよりも生のほうがおいしく食べることができます。
一方ラビットアイ系の果実は皮がやや固いので、生よりもジャムやジュースに加工したほうがおいしく食べることができますよ。

「品種がありすぎて迷う!」
そんなときはプロに相談してみましょう。
お庭110番は植物に関するさまざまなお困りごとに対応しています。

同系統の品種を2種類一緒に育てれば実がなる確率アップ!

でご紹介したように、ほとんどの品種は自分1本だけでは実をつけることができません。
そのため、果実をならせたい場合は、同じ系統の品種を2種類育てて、開花後に人工受粉をおこなう必要があります。

人工受粉の成功率をあげるためには、相性のよい品種を選んで組み合わせるのがコツです。
組み合わせの一例を見てみましょう。

相性のよい組み合わせの例

組み合わせる品種を選ぶときは、同じ系統かつ開花時期が近い品種を選ぶのが基本です。 開花時期が近いと受粉がしやすくなり、受粉の成功率もあがります。 さらにブルーベリーは、果実が熟して収穫が始まる時期によって、極早生(ごくわせ)~極晩成(ごくばんせい)までに分けることができます。

極早生:6月上旬 早生:6月上旬~中旬 早生~中生:6月下旬 中生:7月上旬 中生~晩生:7月中旬 晩生:7月下旬 極晩生:8月上旬以降

早晩性を理解して上手に品種を組み合わせれば、通常よりも長く収穫を楽しむことも可能です。 これらのことをふまえて、3つの系統の組み合わせの一例をご紹介します。

【例1】ノーザンハイブッシュ系
・デューク(早生・開花時期4月中旬)×チャンドラー(早生~晩成:開花時期4月中旬~)

【例2】サザンハイブッシュ系
・オニール(極早生~早生・開花時期4月中旬~)×シャープブルー(早生~中生・開花時期4月上旬~)

【例3】ラビットアイ系
ティフブルー(晩成~極晩成:開花時期4月中旬~)×ブライトウェル(中世~極晩成・開花時期4月中旬~)

ブルーベリーの人工受粉のやり方

最後に、ブルーベリーの人工受粉のやり方を解説します。
果実をならせたいと考えている方は、花が咲いたらぜひ挑戦してみてください。

必要なもの
  • 綿棒とお椀
やり方
  1. 花粉を集めたい花の下にお椀を置く
  2. 花のついた枝を軽くゆすってお椀に花粉を集める
  3. お椀にたまった花粉を綿棒につける
  4. 花粉をつけた綿棒で受粉させたい花の先端を優しく叩く

この作業を育てているブルーベリーすべてにおこない、花が落ちるまで繰り返しましょう。
花が枯れて下に落ちたら受粉成功です。
そして早ければ10日ほどで、花が落ちた部分から実が膨らみ始めます。

ブルーベリーの栽培で困ったことがあれば、お気軽にお庭110番までご相談ください。
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